Text&Photo:Shuka Miyake(5B)
突然なんですけどね、私映画とか本とか音楽とかが大好きなんですよ。2年前くらいは映画に死ぬほどハマってたし、去年は本読みまくってたし、最近は音楽をずっと聞いていたりとそういったいろいろな類の「作品」が好きで。まあ今例に挙げた映画、本、音楽ももちろんなんですがそれこそマンガやアニメやイラストも「作品」ですよね。最初は音楽のことについてでも書こうかなあって思ってたんですけど、じゃあ私って一体どういう音楽が好きなんだろうって考えたときにふと思いついた友達がいたので今回はその友達と私と作品について書いてみようかなって思います。
さっき挙げたような「作品」って、本にしても映画にしても音楽にしてもその中でほんとにいろいろな種類の作品が沢山あって当然好き嫌いっていうのが出てくるじゃないですか。
私には多分一番といっても過言ではないほど仲のいい友達がいて。それでねその友達とかれこれ3年くらい一緒にいるわけで。3年なんて大した事ないって思う人沢山いると思うんですけど、なんか私ころころ仲いい人が変わるので、そんな私と3年間も仲いいなんて結構ほんと快挙レベルなんですよね。そんな友達なら好きなものとか趣味がきっと一緒なのかなって思うでしょう? ところが一つもと言っても過言ではない程にその友達とは好きなものが被らないんですよ。もちろん好きな人のタイプも全然真逆で。それこそさっき挙げたような「作品」なんてもってのほか。
例えばアニメ。私はほのぼのしてるのが好きで、友達はちょっとファンタジーでかっこいいものが好き。音楽も友達はかっこいい系の音楽が好きで、私は失恋ソングが大好き。珍しく同じ曲が好き!って思ってもその同じ曲の中で好きな部分が私は1番のサビで友達は2番のサビだったりする。すごくないですか? この違い具合。こんなに仲いいのにここまで好きなものが違う人ってなかなかいないと思うんですよね。まあたまにお互いわかってほしいのにと思うことはあっても強要はしない。それが2人の暗黙のルールです。
じゃあなんでこんなに仲がいいんだろうってふと考えてみたときに、好きなものを分かち合うことはできないけど、お互いのことを分かり合えていたからなんじゃないかなって思ったんですよね。その子が好きな作品自体は好みじゃなくてそれが好きな気持ちは分かち合えないけど、その作品がすごく好きでそのことについて熱く話す友達のことは分かるじゃないですか。「そんなにその作品が好きなんだ。いいなぁ」とか時には自分も見てみようかなとか思ったりして。そうやって相手のことを分かり合おうと思ってるうちに、分かち合えなかったものが分かち合えるようになったり、そうやって自分の好きなものの幅も、相手の好きなものの幅も徐々に広くなっていくと思うんですよね。
今回はそうやって分かり合う→分かち合うの方向で考えていたけど、ふと普通に逆も沢山あり得るなって思ったんです。この人とは絶対に分かり合えないな。この人の性格好きになれないなって思っても、ちょっとしたタイミングで好きなものが一緒だって分かったり、共通の話題があったら、なんか話してみるのもいいかもとか一緒に話してみてもいいかもって思ってかけがえのない友達になるかもしれない。友達だけじゃなくそもそも作品自体も好きになる可能性があると思うんですよね。だからそうやっていろんな可能性を大切にして、いろんな人、いろんな作品にこれからも出会っていきたいななんて思っています。
これを読んでくれているあなたにも、そうやって沢山のものに出会える機会があるといいなと願っています。