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高等部2年生向けの探究的学習プログラム「早実セミナー」の1つ「映画クラブ」にて、前回に続き東映東京撮影所において「白日夢」(1981)、「ぼくらの七日間戦争」(1988)、「映画 怪物くん」(2011)、「キングダム2 遥かなる大地へ」(2022)などの美術監督で知られる小沢秀高様に授業をしていただきました。
映画における美術の仕事とは、主に2つのことです:
・脚本を元に意図をくみとり、決まった方向性を図面に起こす
・画面に映るものの空間を作る
言葉にするととても簡単なことですが、それを実現するために多大な労力をかけることもお聞きすることができました。
たとえば、「さらば愛しのやくざ」(1990)では、撮影所内の2つのスタジオの間に新宿の町並みを作り、スタジオの中に店舗を作ったこと。「命」(2002)の冒頭のシーンで舞い降りる雪を窓から眺めるシーンを取るために大木をスタジオに持ち込み、スタジオの天井近くから発泡スチロールの雪を降らせて撮影したこと。その他、1つのカットを作るためのこだわりをお聞きすることができました。
その後、撮影所内にある道具の倉庫や作業場を回りました。
収納されている道具のかずは数十万点。わざと古く見えるように加工したものなど、数多くの品が所狭しと棚に並んでいます。
さらに、現在放映中のドラマのセットの中を見せていただきました。
生徒たちは「すごい!」「テレビで見たあの場所だ!」と驚きの声を上げていました。(セットの写真は権利の都合で掲載することができません)