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早実セミナー「企業会計の情報と財務分析」における特別授業の実施

投稿日 2025/11/19

 早実セミナー「企業会計の情報と財務分析」では、11月17日(月)6限、19日(水)4限の両日、みずほ証券株式会社グローバル戦略部金融経済教育推進室から浜崎祐一郎先生をお迎えして講義を行っていただきました。テーマは「企業の公開情報(IR情報)」です。
 はじめに、財務諸表が作成される目的とは?と先生に問われ、生徒は思いつくままに回答を探っていました。投資家や消費者向けの情報、さらには自社のアピールや就職に向けた利用など、企業を見る“目線”について視野を広げていきました。いずれ多くは数年後に就職活動をする立場になるため、その企業が今、どのような分野に進出しているのかについて問われ、 企業を選ぶ観点から“企業を知る”ことの大切さも学びました。いくつかの有名企業を例に挙げながら、これまでの企業イメージとはかけ離れた分野にも進出している実情を紹介されたことで、生徒たちは驚嘆の声を上げていました。
 IR情報は株主や投資家にとって企業の中長期的なビジョンを捉えることができ、経営者のビジネスへの思いや経営環境など、さまざまな情報が得られます。財務諸表の数値には示されない、これからの企業の動向や取り巻く環境も見えてくるという点で、“企業を知る”価値ある情報であると学びました。
 後半は融資と出資について、目的や返済の有無、資金提供をする側の判断基準など、融資する銀行と出資する投資家の違いに触れました。両者が金融を通じて企業を支えていることで、広く経済や社会を活性化させ、社会的に意義があることを図解で示されました。特に、損益計算書と貸借対照表を絡めながら、売上から取引先に原材料費、従業員に給料を支払い、営業利益から融資を受けた銀行に利息を支払い、さらに、国や自治体に納税をした後に発生する当期純利益から投資家に配当を払うという一連の図式は、融資と出資の構造を一体化して理解できる素晴らしい説明でした。終始、生徒たちにとって大変分かりやすい説明であり、今後の探究学習に向けて大きくステップアップできる内容であったと感じました。
 講師を務めて下さった浜崎祐一郎先生には、準備の段階から二日間の講義にわたり、多大なご尽力を賜りまして厚く御礼申し上げます。また、両日ともご協力をいただいたみずほ証券、早稲田大学教職大学院の皆様に深く感謝を申し上げます。