新着情報
この夏休み中に、各教室の黒板をホワイトボードに交換する工事が行われています。これまでは黒板に白いスクリーンを張り付けてプロジェクターの映像を投影してきましたが、今後はホワイトボードに直接投影することができるようになります。
今回取り外す黒板は、早実が国分寺に移転してから25年間使い続けてきたものです。いくつかのクラスでは、黒板に感謝の意を表して、ささやかな「はなむけ」を行いました。黒板を綺麗に拭くクラスもあれば、お別れのメッセージを書くクラスもありました。
あるクラスでは、国語の先生が「黒板に贈る漢詩」を板書してくださりました。 卒業生の皆様も、在校生の皆さんも、黒板とともに過ごした日々を振り返ってもらえたら嬉しく思います。
創作漢詩「黒板に贈る」口語訳
誰もいないがらんとした教室に一人佇み、ゆったりと静謐な空間を眺めている。
窓から斜めに差し込む日の光が(黒板に)明暗を作っているが、それを触ることができるのではないかと、試しに手繰ってみる。
ただ許してほしい。自分のようなつまらない人間が、拙い筆跡を(黒板に)書き連ねてきたことを。
心から願っているのは、あなたと(黒板と)再びどこかで出会えるのではないかということなのだ。