9/30(月)と10/2(水)の両日、高2総合的な探究の時間【早実セミナー】「企業会計の情報と経営分析」において、みずほ証券株式会社より講師をお招きして授業を実施していただきました。
招聘講師はみずほ証券グローバル戦略部投資教育推進室の浜崎祐一郎氏、テーマは「企業の公開情報(IR情報)」です。
今回の講演は、企業が投資家向けに公開しているIR情報の数々が、業績だけでなく中長期的なビジョン、経営者の考えなどを映し出しており、投資家以外の人々から見ても、企業の動向や業界を取り巻く環境など、分かりやすく得られる情報発信となっているケースについてご紹介いただきました。
「企業を見る際、漠然と抱くイメージを通じて見ていないか?」との問いを出発点に、実際の企業名を挙げて、それらから連想する生徒の企業へのイメージが、IR情報を見ると現況は大きく変わりつつある様子を知って、多くの生徒がIR情報の価値と重要性に気づかされました。
さらに、将来、起業をしたり投資をしたりする際に関わる金融の社会的意義についても触れていただきました。融資や出資を通して経済や社会も活性化するという流れを、起業を例に貸借対照表や損益計算書に表されるお金の流れ、仕組みと絡めて図説していただいたことで、生徒たちの財務諸表に対する理解をより一層深めることになりました。
企業の姿は、生徒たちにとって深く着眼する機会が少なく、イメージ先行で捉えられてしまう兆しが見られます。授業担当者としても、今後の授業展開において有価証券報告書に限定せず、IR情報も積極的に活用し、少しでも活きた情報を捉える場面を増やしてまいりたいと痛感した次第です。
講演に先駆け、ご準備に多大なご尽力を賜り、講師を務めて下さった浜崎祐一郎様に厚く御礼申し上げます。また、両日ともご協力をいただいたみずほ証券、早稲田大学教職大学院の皆様に深く感謝を申し上げます。