タイトルのSLAとはSecond Language Aquisition という学問のことです。
簡単に言うと「外国語って、どういう風に頭の中に入っているの?」ということを明らかにする学問ですね。
これが明らかになると、「どういう風に学習すれば効率よく、高いレベルで外国語をマスターできるのか」が明らかになる(はずな)のです。
この講座では、SLAを通して「人の頭の中を覗く」手法について考えます。
一つ具体例を挙げましょう。
皆さん、今までに一度は思ったことがあると思います。
「英語の音読ってホントに意味あるのか?」と。
では、どうすれば「音読には意味があるのか」を調べることが出来るでしょうか。
以下のような実験を考えてみます。
①ある文章を、A. 10回音読するグループ B. 5回音読するグループ C. 一回も音読しないグループ の3グループに読んでもらい、それぞれの回数だけ音読してもらう
②各グループで内容理解の問題を解いてもらい、どのグループが一番点数が高いか比べる。
③得点が A > B > C となれば「音読はリーディング力の向上に効果がある」と言える。
どうでしょうか。こうすれば、頭の中で起きている音読の効果について調べることが出来そうじゃないですか?
導入こそ言語のことですが、メインは「頭の中を覗く手法」について考えることです。
様々な実験を計画、実施して解釈してみましょう。