2020年度 いなほ祭

2020年度 いなほ祭

 2020年度の文化祭は10月3・4日に開催されました。今回は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、学内児童・生徒、教職員のみが視聴・参加できる「オンライン文化祭」という形で開催しました。

「文化祭は中止にしないでほしい!」

「文化祭は中止にしないでほしい!」

 コロナ感染の影響で登校すらできなくなってしまった5月に、実行委員会の生徒から寄せられた言葉です。「縮小実施になっても仕方がない。でも、『皆で1つの企画を作り上げる』という機会までなくなってしまうのは、本当に悲しい。こういう状況でも、工夫次第で楽しいものにできるはずだ」という、生徒たちの強い気持ちが伝わってきました。

 その後、本校では、全校生徒にアンケートを取ったり、教員側で話し合いを重ねたりして、様々な可能性を検討しました。その結果、今年度は「オンライン文化祭を開催する」という方針で話を進めることになりました。例年と全く異なる形にはなりますが、文化祭に向けて一所懸命に取り組もうとする生徒たちの気持ちに、できるだけ寄り添いたいと思ったのです。

生徒たちの発案で彩られていく企画

 最初の段階では、「全ての団体の企画は『映像制作』とする」「早実アカウントを持つ人だけが見られる形で動画を配信する」という基本方針しか決まっていませんでした。しかし、生徒たちの発案で、この文化祭に様々な彩りが添えられていくことになりました。「学校の様々な施設を使って動画を撮影してみよう」「スタジオを作って、そこから生配信をしてみよう」「早実アカウントを持つ人しか見られないのであれば、その『内輪向き』という点を逆手にとって、『先生インタビュー』のような企画をやってみよう」……。こういった様々なアイデアによって、各団体の動画は、工夫の凝らされた素晴らしいものとなっていきました。9月には、学校の至るところで生徒たちが動画を撮影するようになり、学校全体が文化祭に向けて活気づいていく様子が窺えました。

蒼穹

 当初、この文化祭は「自宅で動画を視聴する」ことだけを想定していましたが、その後、話し合いを重ね、「文化祭の2日間のうち1日は、学校で行われる上映会に参加する」「2日目に行われるエンディングセレモニーを、高3の希望者は体育館で直接観覧することができる」という形で、「対面式」の要素を少し残すことになりました。仲間と同じ時間を同じ場所で過ごすことができ、生徒たちにとって楽しいひとときとなりました。

 今年のテーマは「蒼穹」(青く晴れ渡った大空)でした。「コロナで社会全体が萎縮する中、逆境を乗り越えて、大空に飛び出していきたい」という願いが込めてあります。生徒たちは、この願いに向かって精一杯努力しました。この経験が、生徒たちにとってかけがえのない思い出の一つになってくれたのであれば、これほど嬉しいことはありません。

 保護者の皆様をはじめ、多くの方々のご理解・ご協力を賜ったことで、本校は今年も文化祭を開催することができました。「いなほ祭2020」を支えてくださった全ての方々に、心より御礼申し上げます。

いなほ祭の様子

配信スタジオ装飾の準備

配信スタジオ設営

ドミノ倒し企画の準備

カウントダウンビデオ作成

スタジオからの中継

全校集会での告知

文化祭当日の校内装飾

体育館からの中継

学校での上映会

動画(ドミノ企画)

動画(応援委員会)

動画(音楽部合唱班)

動画(音楽部室内楽班)

動画(生徒会によるクラブ紹介)

動画(先生インタビュー)

動画(リモート合唱)

動画(ドラマパロディ)

動画(アニメ実写化)

動画(バラエティ番組パロディ)

動画(ドラマ)

動画(美術作品制作)

動画(4コマ漫画)

動画(歌詞動画)

動画(ギネス記録挑戦)

エンディングセレモニー

エンディングセレモニー

表彰式

各賞の発表

団体名 催し
高等部いなほ杯 高等部3年F組 FiziU
中等部いなほ杯 中等部3年F組 f-ulu
クラブ・委員会賞 ダンス同好会 ♯青春を取り戻そう
校長賞 高等部3年H組 孤独な放送室
父母の会賞 高等部3年D組 今日から俺は!!
初等部賞 中等部3年E組 ギネス挑戦物語~E組の野望~
学年賞 高等部2年C組 イッテC
高等部1年D組 1-Dちびまる子ちゃん
アイデア賞 高等部3年I・J組 あいとじぇえの神隠し
編集・技術賞 高等部2年G組 2G!!(だいたい)24分間テレビ!!
実行委員長賞 音楽部合唱班 The Sound of Music
執行部賞 生徒会総務委員会 Inaho News

高等部いなほ杯 高等部3年F組

中等部いなほ杯 中等部3年F組

クラブ・委員会賞 ダンス同好会