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教科・授業

教科・授業

初等部教育方針

初等教育のための5つの教育方針

 大学までの一貫教育により、自主独立の気風にあふれ広く社会に貢献できる人間の土台を確立するため、本校では以下の教育方針を実践していきます。

  1. 1.男女共学により、両性の相互理解に基づく人間性豊かな児童を育成する。
  2. 2.一人ひとりの児童を尊重し、それぞれが持っている個性の芽を伸ばす。
  3. 3.身体を鍛え、豊かな心を養い、確かな学力を身につける。
  4. 4.自ら学び、自ら考え、自ら創り出し、自ら表現する力を育てる。
  5. 5.国際社会に生きる人間としての資質・能力の基礎をつくる。

 早稲田実業学校初等部は、一人ひとりの子どもが人間として自立し、生きていくための素地を培い、土台をつくるために、本来あるべき学習を通じて、子どもたちをのびのび、いきいきと育てます。

手を使ってものをつくることは創造力の源です

手を使ってものをつくること

 現代の「早く便利に」という効率至上主義は、子どもたちから手仕事を奪ってしまいました。私たちは手でものを作り出す経験をたくさんさせたいと考えます。それは単なる手先の訓練ではありません。例えば、ナイフを使えば、道具の機能やものの性質に気づき、新たな創作意欲が芽生えたりします。手仕事は、創造力の源なのです。

 同じように、自ら考えて作る詩や作文、自ら創り出す美術、自ら表現する音楽など個性を伸ばす表現活動も積極的に取り組んでいきます。創造する喜びや表現する楽しみを知ることで、子どもたちは自発的、主体的にものごとに取り組めるようになるのです。

野外で五感をひらき、自然科学の理論を深め自然から新しい発見をする力を身につけます

野外で五感をひらき

 現代の生活環境にあって、からだと心を強くしなやかにきたえるため、積極的に子どもたちを自然のなかに解き放ち、身の回りの自然から自分が見つけたことを発表させたり、みんなで考えたりしながら、自然を本質的にとらえる目を養わせていきます。五感をつかって自然とふれあう活動は、人間同士のコミュニケーションも旺盛にし、自然科学の基礎的な事実、概念、論理などを深めていきます。

 また、自然発見に低学年から取り組みます。自然といっても、特別な環境に出かけるというものではなく、子どもたちの生活の中にある身近な自然や環境に自ら働きかける活動です。学校や家庭での生活の中で、出会う自然の出来事に、進んで「見て」「触れて」「耳を澄まして」「嗅いで」そしてときに「味わって」みることで、子どもたちは、たくさんの驚きを抱き、自分自身で見い出した事実を見つけます。これらの個々が見いだした自然の事実を教室に持ち寄り、みんなで伝え合い、考え合うことで、自然の本質に迫り、たくさんの知恵を身につけています。

 これは自然に関する学習に止まらず、「自分の意見や考えをいかに伝えるか」というコミュニケーション能力を育てる学習でもあります。自分なりの工夫を重ね、自分の考えを他の子どもたちに伝えます。発表に対して質疑応答もあり、自分の意見をさらに深めたり、伝え方をより高めたりしていきます。このように自然発見は、問題解決のプロセスを踏みながら、自己の表現力を磨く場でもあるのです。

課題を粘り強く追求し、自分で考える力を養う

課題を粘り強く追求し

 初等教育では、国語と算数を貴重な基礎学習に位置づけ、自分の頭で考える力を養うのに、不可欠な要素としています。一人ひとりが持っている能力を引き出し育てるためには、教え込むばかりではなく、時に自分で課題を粘り強く追求させていくことも必要です。

 現在の状況の中で子どもたちは、あまりに多くのことがらを早い時期に教えられすぎ、自分でものを考えられなくなっています。考えることの入り口は、素朴な驚きや発見です。

 私たちは、蓄積された先人の教育研究に学び、子どもたちの知的好奇心をかきたてる工夫をおこたりません。「考えることは楽しい」という充足感を少しでも多く体験してもらいたいからです。日本の教育改革のモデルとなるような試みを日々実践していきます。

日本文化への誇りから「国際理解」は生まれます

bunnka
 
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 現代社会では、自分で主体的に情報をとらえて組み立て、自ら発信していく力が、より一層求められるようになります。低学年から読解を中心に日本の文化に触れ、日本語の美しさ、日本文学のすばらしさを感じながら、コミュニケーション能力の育成にも役立てています。

 一方で、加速された国際化の進展にも対応していかなければなりません。しかし、外国語学習に力を入れるだけでは、国際社会で通用する人材は育ちません。相手の行動背景にある文化を尊重でき、初めて真の「国際理解」は生まれるのです。それにはまず、日本の文化に誇りをもてなければなりません。同時に自分の考えとともに母国の文化を発信できる能力を身につけさせたいと考えています。

国際理解授業

 3、4年生では、これから国際社会に向けて成長していく子どもたちのために、早稲田大学ICC(異文化交流センター)協力のもと、留学生と早大生のペアで授業を実施しています。韓国出身の留学生から韓国語で、フランス出身の留学生からはフランス語で、出身国の文化や歴史、習慣などを楽しくてわかりやすい講義を展開して授業を行います。

外国語活動

 5、6年生では、ネイティブの教員の英語授業や、早稲田大学ICC(異文化交流センター)に協力してもらい、留学生と早大生がペアとなって授業を実施しています。5年生では、「日本のことわざや漫画のセリフ」について、「英語と日本語の違い」を各自で調べ、留学生に質問して、ことばや文化などの違いを聞きとる交流活動を行っています。6年生では、国分寺駅の周辺で行う活動の他、社内にて英語を使用している会社にも見学に行き英語の大切さを実感体験もしています。また、2年間の英語活動のまとめとして本校ホールにて英語劇の発表も行います。

オーストラリア・ホームステイ(希望者)

 「真の生きる力を育むホームステイ」というコンセプトの基に、10泊11日間、家庭を離れて自然豊かで温暖な気候のオーストラリアのブリスベンで生活をします。その近郊のILCP(イマニュエル・サラン・カレッジ・プライマリースクール)やホストファミリーの家でバディと共に過ごす貴重な体験を得ることができます。学んできた「英語やコミュニケーション能力、国際理解の心」をすべて活用して過ごす10日間は、「真の意味で、自分自身が世界で生きる唯一の存在」として、その力を試されていると実感する素晴らしい体験となるでしょう。

初等部・中高等部連携の教員による専科授業の充実

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 2015年度より初等部と中高等部の連携を強めるために「初中高連携教員」を採用し、6年社会、5・6年英語・算数で専門的な授業を展開しています。また、授業だけでなく、校外学習やオーストラリアホームステイの準備などにも参加しています。これによって、児童生徒の理解、教員間の連携も深まってきています。また、中等部進学の際の不安なども取り除かれ、連続的な指導ができると考えています。今後、「初中高連携教員」を中心に、児童生徒の連携、学習面での教科の連携、システム作りなども実施しながら、これまでをベースに新しい早実を構築していきます。

課外授業

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 開校して以来継続して行っている課外授業は、さまざまな成果をあげ、子どもたちの心身の健やかな育成につなげています。
 「課外授業」と聞いて、どんな活動を思い浮かべるでしょうか。早実初等部では、実物にふれる・五感で味わう・仲間と共に汗をかく、こうした活動を大切にしています。「相手の気持ちは、彼と同様の体験した自分しかわからない」(ドイツ・教育学者シュプランガー)と言われるように、教室において座学で学んだことは自らの体験を通して初めて「そうだったのか」と納得できるようになります。授業で理解したことが、知識として定着するようになります。低学年の時期に学ぶ生活科を延長させて、社会科や理科といった教科のカリキュラムを発展させた体験活動を重視しています。

稲作体験~貴重な体験で学ぶ~

 5年生では、6月に田植え、10月に稲刈り体験を行います。ヌルヌルの田んぼに最初に足を入れたときには一同大騒ぎ。でもこの感覚がたまらなく気持ちいいのです。農家の方の気持ちになって一本一本心を込めて植えました。秋に稲が大きく育ち、黄金色の実をつける頃に稲刈りです。たわわに実った稲穂の束を、一人ひとりが鎌で丁寧に刈り取っていきます。今では機械であっという間の作業ですが、苦労を感じることができる体験です。早実の校章にある稲穂の姿を思いうかべてあらためて自分が早実生であることを実感しました。

遠足~大自然を感じながら~

 新緑がまぶしい初夏5月に、学年ごとに遠足に行きます。1年生、2年生では、みんなで仲良く楽しく過ごすことをねらいの一つとし、まだ自然が豊かに残る昭和記念公園などへ出かけます。自然や季節を感じながら遊びの中で、仲間の大切さや集団の一員としての意識の向上、自然の大切さなどを学びます。3年生以上は、高尾山や御岳山などを訪れます。まさに大自然に身を投じ、自然の素晴らしさや雄大さ、厳しさなども学んでいます。厳しい道のりを、みんなで協力し励ましあいながら頂上に到達したときの達成感や感動は、子どもたちの心に財産としていつまでも残り続けます。子どもたちは目標を立て、それに向かって努力することの大切さを実感し、日頃の学習活動にも大いに生かされています。

宿泊体験学習~大自然や歴史的な景観の中で~

 宿泊体験学習を通して、子どもたちは、自然豊かな土地で、大自然につかりながら様々な体験活動を行います。また、自然だけでなく、現地の産業や文化、歴史にも触れ、時には講師を招きお話を伺うなど、その土地についても詳しく学習します。出発にあたり事前学習をしっかりと行い、一人ひとりが目的意識を持ち当日を迎え、事後学習では現地で学んだことを発表するなど、宿泊体験学習のまとめをしっかり行い、身につけていきます。
 今年度は、3年生は高尾の森、4年生は長野県駒ヶ根にある早実駒ヶ根校舎、5年生は長野県志賀高原、6年生は奈良・京都へ行き、宿泊をしながら学習を進めています。

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中等部教育課程

2017(平成29)年度 カリキュラム

カリキュラムは、中学校として要請されている課程を踏襲し、基礎学力をしっかり身につけバランス感覚を備えた人物を育成することを目的に編成しています。特に、英語、数学、国語、社会、理科の教科は増時間にしていますが、興味と関心を大切にし、幅広い視野で考え、自発的に研究しようとする意欲を育むことに力を注いでいます。また多様な学校・学年行事を通し、豊かな感性を育み、活発なクラブ活動を通じて、強い身体と精神力を養います。

本校初等部からの進学者と中等部からの入学生との混合クラスを編成し、中等部から高等部へは、学内基準に基づいて進学でき、高等部からの入学生との混合クラス編成になります。

教科へ
教科 1年 2年 3年
必修教科 国語 4 4 5
社会 4 4 4
数学 5 5 5
理科 3 4 4
音楽 2 1 1
美術 2 1 1
保健体育 3 3 3
技術・家庭 2 2 1
英語 5 5 5
道徳 1 1 1
特別活動 (1) (1) (1)
総合的な学習の時間 1.4 2 2
合計 32.4 32 32

(注)
・数字は週時数。
・1年の「総合的な学習の時間」のうち15時間については、校外教室や集中授業などで充当する。
・英語、数学、国語等で学習の遅れが目立つ生徒に対しては、補習等をすることがある。
・2年、3年の英会話履修希望者には、ネイティブスピーカーの課外授業をする。
・「特別活動」の1コマ(35時間)については、ホームルーム活動、学校行事等で充当する。

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高等部教育課程

2017(平成29)年度 カリキュラム

早稲田大学の系属校としてのメリットをいかし、将来早稲田大学での発展的な学習に必要な基礎学力を身につけます。大学の中核となりうる調和のとれた人間教育を目標にカリキュラムを編成しています。

1年次より本校中等部からの進学者と高等部入学者の混合クラスを編成し、2年次からは生徒の志望進路に基づき、文系・理系のコース別クラス編成をしています。3年次においては、生徒の能力、適性、進路を考慮した授業を展開しています。 1月からは特別授業を実施し、早稲田大学の教員による授業も展開されます。

教科へ
教科 科目名 標準単位 1年 2年 3年
文系 理系 文系 理系
国語 国語総合 4 4
現代文B 4 3 2 2 2
古典A 2 2
古典B 4 3
現代文演習 2
古典演習 3
選択古典 △2
地理歴史 世界史A 2 2
世界史B 4 2 2
日本史A 2 2
日本史B 4 4
地理A 2 2 2
地理B 4 3
選択日本史 △2
選択世界史 △2
公民 倫理 2 2
政治・経済 2 2 2
数学 数学Ⅰ 3 3
数学Ⅱ 4 3 4
数学Ⅲ 5 5
数学Ⅲ文 2
数学A 2 2
数学B 2 2 2
数学α 3
選択数学一般 △2
選択数学特論 △2
理科 物理基礎 2 2 3
物理 4 3
化学基礎 2 2
化学 4 2 3
生物基礎 2 2
生物特論 ●2
地学基礎 2 2
地学特論 ●2
選択物理実験 △2
選択化学実験 △2
選択生物実験 △2
選択地学実験 △2
保健体育 体育 7~8 3 3 3 2 2
保健 2 1 1 1
選択体育 △2 △2
芸術 音楽Ⅰ 2 ▲2
美術Ⅰ 2 ▲2
工芸Ⅰ 2 ▲2
書道Ⅰ 2 ▲2
選択音楽 △2
選択美術 △2 △2
選択工芸 △2
選択書道 △2
外国語 コミュニケーション英語Ⅰ 3 3
コミュニケーション英語Ⅱ 4 4 4
コミュニケーション英語Ⅲ 4 4 4
英語表現Ⅰ 2 2
英語表現Ⅱ 4 1 1 2 2
英語演習Ⅰ 1
英語演習Ⅱ 1 1
英語演習Ⅲ 1 1
選択パブリック・スピーキング △2 △2
選択TOEIC講座 △2 △2
家庭 家庭基礎 2 2
情報 情報の科学 2 2 2
選択情報特論 △2 △2
学校設定
教科
選択初級会計学 △2
選択経済と法 △2
総合的な学習の時間 3~6 1 1 1
単位数合計 95 32 32 32 31 31
特別活動 ホームルーム 3 1 1 1 1 1

(注)
・数字は単位数。
・▲印は必修選択科目(1科目選択)。
・●印は必修選択科目(1科目選択)。
・△印は選択科目。3年では、文系・理系とも1科目2単位を履修する。
・※は学校設定科目。
・「総合的な学習の時間」の2単位は体験的講座および1年のオリエンテーションや2年の校外教室を含む。

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